リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

耳つぶれ

 テレビでボクシングやレスリング、相撲などの競技を見ていると、ときどき耳の形がつぶれた競技者をみることがあります。
 これらの競技の格闘家は顔を打たれたり、耳をマットや土俵等に押しつけられたりしているうちに、耳の柔らかい部分がつぶれた形に変形してしまうのです。

 老人施設の仕事をしていて格闘家と同じように耳の形がつぶれているお年寄りに遭遇することがよくあります。
 女性の高齢者にも見られ、その人たちがかつて格闘技をやっていたのではなく、寝たきりで横向きに寝かされた(側臥位)ことによるものです。
 寝たきりのかたは布団と接する身体の下側の部分にかかる体重負荷により、床ずれ(褥瘡)ができやすくなってしまいます。
 褥瘡をおこさせないために、仰向け(仰臥位または背臥位)のほか右向きに寝たり左向きに寝たりなど寝るときの姿勢を時間によって周期的に変える「体位変換」が行われます。
 横向きに寝かされるとき、その大事な目的は腰部や背部に褥瘡を起こさせないこと、あるいはできてしまっている褥瘡をさらに悪化させないようにすることなので、枕が当たる耳にはあまり注意が払われていません
 本当は枕の形や材質、耳と枕の当たり具合まで配慮するのが完璧な介護なのかもしれませんが、もっと重要な腰背部の褥瘡対策が優先され、そこまで配慮することはなかなかできないようです。
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