FC2ブログ

リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

見た目②

 私がリハビリ助手として東京の病院に勤めていたときのことです。
 先輩の理学療法士が新たにリハビリを始めることになった患者さんを病棟の患者さんの病室に見に行き、しばらくしてからリハビリ室に帰って来ました。
「80歳のおじいさんがここ(リハビリ室)を見に来たでしょ。」
というので、
「いえ、来てませんよ。60歳くらいの黄色いジャージを着たおじさんなら入り口にふらっと入って来たけど。」と答えると、「あっ、その人だよ。」というので、「えーっ、あの人80歳?!」となりました。見た目が極端に若いのです。いつまでも若々しくていいなあと感じました。

 しかし極端に若く見えると思わぬ苦労を背負い込むことがあるようです。
 以前新聞の投書欄に、優先席に座らせていた自分の母親の外見が極端に若く、明らかに母親よりも若い元気な年寄りから何度も嫌みを言われ、争いごとの嫌いな母親はそのたびに席を立ち、母親が気の毒で悔しい思いをしたという中年の女性からの投書が載っていました。

 最近読んだ投書は今は70代となっている女性からのもので、20代でリウマチを発症し、全身の痛みで立つこともままならない身体で通院のために乗車したバスに座っていると(特にシルバーシートとか優先席という記載はありませんでした)、50代の数人の女性客から、「若いくせにずうずうしい」と言われ、病気のことも言えずに涙を流すと、「泣いているわよ。悔しいのかしら。」とか「これだけ言われても席を譲れない。」と言われたというものでした。
 この投書者は現在はお元気になられ、バスに乗車するときには、どうしても立っていられない身体の不自由なひとが前方の席に座れるよう、できるだけ奥の席に座るようにしているそうです。
 人は自分かわいさのために、見た目で判断して残酷になれてしまうことがあるものなのですね。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

URL
コメント

パスワード
秘密
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL : http://to4580.blog11.fc2.com/tb.php/986-a2dc01c8
<< 日常生活動作に制限 | TOP | 筋膜リリースとヨガ >>