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リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

台北の街角で - 復健

 写真は数年前、台湾を旅行したとき、台北市内で開業医院の看板を見かけたときのものです。

台湾の医院の看板 写真をクリックして大きくしてご覧下さい

 漢字の字体は一部日本と違っていますが、「鍼灸科」「皮膚科」「腰酸背痛」「中風復健」「運動傷害」「関節酸痛」の文字が見えます。
 「腰酸背痛」は腰痛、「関節酸痛」は関節痛、「運動傷害」はスポーツ傷害か整形疾患の意味なのですね。
 「中風復健」の「中風」は脳卒中です。日本でも昔から脳卒中のことを「中風」とか「中気」と言いました。だとすると「復健」がリハビリテーションですね。

 昭和40年前後、日本でリハビリテーションの制度が始まったとき、英語の「リハビリテーション」に相当する日本語をどうしようか検討されたようです。そのとき候補に挙がったもののなかに「更生」や「復権」があったようです。
 今でも自治体によってはリハビリのことを扱う役所に「更生相談所」という名前をつけているところがあります。
 どちらも何か悪いことをしたあとに使うことばのようで、適当なことばにはならずに、結局「リハビリテーション」がそのまま日本語として定着しました。

 漢字の国の台湾では少し字をかえて「復健」となったのだろうなあと、感じました。
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コメント

この記事は、閲覧のPTS諸君にとっては「リハビリテーション概論」の補講として有用です。

なるほど、「中風復健」との語句は実に興味深いです。

まさしく昔は"ちゅうぶう"や"ちゅうき"と呼ばれていたと聞いた
ことがあります。

「復健」の語句はまさに、リハビリテーションを表しますね。

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