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リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

クラリネットのプラスチック製リード

 私がクラリネットに夢中になり演奏家になりたいと思っていた昭和40年代後半の中学生時代、私の家は裕福ではありませんでした。
 クラリネットは、口でくわえるマウスピースという部分に、葦でできた「リード」と呼ばれる発音体(「リード」という言葉はずばり「葦」のことなのですが)を取り付けて息を吹き込み音を出します。
 リードは植物なので性能が安定せず何枚ものリードの中から使えるいいものをやっと見つけても、そればかり使っていると劣化してしまうので、また10枚入りの1箱を買ってきて、使えるものを見つけなければいけません。
 このリードを中学生のお小遣いの中から毎月1箱購入することは、当時の私にはとても負担に感じられました。
 その当時読んだ本には、「リードはプラスティック製とケーン(籐の一種)製とがある。プラスティック製のリードは室内楽や独奏用として満足に使えるものは今の所ほとんどないが、耐久力という点ではすばらしい長所を持っている。・・・近い将来にはプラスティックの耐久性とケーンの美しい音質とを兼ね備えた合成リードが発見され・・・・」
と書かれていました。(フレデリック・サーストン著西岡信雄訳「クラリネットのテクニック」)
 実際に当時発売されていたプラスチック製のリードを使って楽器を吹いてみると音がとても貧弱で、「これはとても使えない。」とすぐに思い、
こんな音しか出ないのであればプラスチック製のリードが使い物になる日は来ないだろうと考えました。

 あれから40年の歳月が流れ、現在ではプロの使用にも耐えるような優秀なプラスチックのリードが出てきました。カナダの「レジェール」という会社が開発したプラスチック材を加工して製造されたリードです。
 私は今ではこのレジェールばかり使っていますが、葦のリードと比べて音色も遜色なく、割れてしまわない限り劣化することもなく耐久性抜群で、1枚当たりの価格が割高であっても十分な内容で、とても満足できるものです。
 プラスチックの加工技術が進歩してついに、本に書かれていた夢のようなリードが実現した、と感慨ひとしおです。
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