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リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

片麻痺と口の中①

 老人ホームで入居者の介護に関する情報を他職種との間で交換する「カンファレンス」に出席していて、栄養士から「Pさんは右片麻痺なので食べたものが口の右側に残ったり右側からこぼれ落ちることがあるから注意してください。」という発言がありました。

 理学療法士の養成校時代に解剖学でヒトの神経は、左右で交差して手や足など首から下の領域を支配する「脊髄神経」と、左右の交差をしないで首から上の領域を支配する「脳神経」に分かれることを学んできています。
 右片麻痺の場合、左の脳の中でおこった病変によって、首から下は右側に症状が現れるが、右側だけに症状が現れる(右麻痺になる)のは首から下だけで、神経支配が違う首から上は右側だけに症状が現れるということはない(片麻痺とはならない)と私は理解しています。

 上記のカンファレンスで栄養士の意見に疑問を感じ、そのことを発言すると他の介護担当者からも、
「私たちは右片麻痺というのは全身的なもので、頭のてっぺんから足のつま先まで身体の右側全部に麻痺が出る、というふうに勉強してきたし認識しています。」という発言がありました。

 帰宅後、私が持っている介護福祉士を目指す人が読む本を開いてみると、そこには、
「顔面も片麻痺がある場合、食物残渣は麻痺側に残りやすい。
 麻痺があると感覚が鈍くなり、また動作も思うようにできない。
 口中も同様であって、食物のくずやかけらは、麻痺側にあると感じにくく、また排出する動作もスムーズではないため、口中に残りやすい。」(成美堂出版社刊「介護福祉士重要事項」’16年版155ページ)
とあります。
 「顔面も麻痺がある場合」という表現が微妙ですが、この本を読んで勉強した人は、片麻痺は手足だけでなく口も含めて全身的に片側に麻痺が出ると理解してしまうだろうなと思いました
 続く
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