リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

よく噛んで食べる

 私はこどもの頃から、ご飯をよく噛んで食べるという習慣を身に付けることができず「鵜呑みだ」と言われて、親から何度も注意されてきました。
 大学生のころ遊びに行った友人のお宅で、友人のお母さんにも「もっとよく噛んで食べなきゃ。」と言われてしまったほどです。

 テレビや新聞記事に出てくる元気な高齢者は、「健康長寿の秘訣は何ですか?」ときかれ、「ごはんを形がなくなるまでよく噛んで食べること。若いころから続けている。」と答えるのを何度も見てきました。
 そうすれば唾液が多く分泌され、満腹中枢が早く機能し食べ過ぎを防ぐことができて肥満になりにくくなり、胃の負担も軽減されて、健康にいいことばかりです。

 私がいま勤める老人ホームに90代なかばのたいへん元気なおじいちゃん、小平さん(仮名)がいます。ラジオ体操にはいつも張り切って参加し、物足りないのか一人で腕立て伏せまで始めます。転ぶ危険があるのであまり動き回ってほしくないのですが、ちっともじっとしておらずに歩き出します。
 小平さんの食事の摂りかたはズバリ「流し込み」です。
 食べ始めたかと思うやいなや、お皿の上をブルドーザーが通り過ぎたかのようにスプーンで食べ物を口の中に流し込み、食べ終わるとすぐに立ち上がって歩き出します。
 ご家族にお話をうかがっても、小平さんは昔からそんな食べ方だったそうです。

 小平さんを見ていると、いつも言われてきた「よく噛んで食べなさい。」もそれほど絶対的なものではなく、健康長寿はその人が持った「運」のような気がしてしまいます
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