リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

先天性股関節脱臼

 朝日新聞に「先天性股関節脱臼(先股脱)」の記事が出ていました。
 最近は先股脱になる子どもが減る一方、先股脱があるのに発見が遅れるケースが増えているそうです。

 理学療法士の養成校の2年目の冬に、横浜市内の病院で1回目の評価実習(1週間)を受ける機会がありました。1回目の評価実習は整形外科の疾患の症例についておこなうことになっていました。
 その病院はスポーツ整形でたいへん実績のある病院でしたが、そのとき私が評価をするために担当させていただいたのは2人の変形性股関節症の患者さん、おひとりは高齢の女性、もうおひとりは中年の女性でした。
 この実習を通して変形性股関節症は、男性よりも女性に多く、中年以降に発症し、子供のとき先股脱だった人に多いことを知りました。

 先股脱があるとわかった赤ちゃんは、両脚を開いた形に固定する装具を数ヶ月装着する治療がおこなわれます。

 理学療法士の養成校の4年時に3期までおこなわれた8週間の臨床実習の第1期目では、東京都内の小規模の病院のお世話になりました。
 この病院で実習を受けているとき、どこかの部署からリハビリテーション室に1本の電話がかかってきました。
 電話を受けた理学療法士が受話器を耳に当てると「〇〇〇〇お願いします。」という声が聞こえてあっという間に電話は一方的に切られてしまったようです。
 受けた理学療法士は「いま何て言ったんだろう?どこからの電話だったんだろう?」と話し、電話をかけてきた相手がどこのだれかもわからないためにこちらから再度確認のための電話をすることもできず、困っていました。
 やがてリハビリテーション室に赤ちゃんを連れたお母さんが現れ、先股脱のための装具を作ることになりました。
 その段階で先ほどの電話を受けた理学療法士は「さっきの電話は『リーメンお願いします』だったんだ。」と判明し、安心していました。
 このことがあったために先股脱の際に赤ちゃんに使用する装具が「リーメンビューゲル」という名前であることが頭に刻まれました。

 学校の整形外科の時間にも絶対に習っているはずなのですが、授業のときには頭の中を素通りしていたその名前も、このような実習の場での印象的なやりとりのおかげでしっかり覚えることになりました。
 このような場面を経験できるのも臨床実習のいいところです。
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