リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

捕り物

 最近はどこの病院でも不審者の出入りなどセキュリティーを厳しくチェックするようになりましたが、以前は必ずしもそうではありませんでした。
 私が以前勤めていた病院は古い病院で、恥ずかしいことにセキュリティーもザルのような「泥棒さん、いらっしゃい」状態で、ときどき盗難事件が起こっていました。

 私は自分の勤務するこの病院にけがで入院し、ちょっと部屋を離れているあいだに貴重品の入ったポーチを盗まれてしまいました。

 退院して少し経ったときに3階の病棟の会議室にいると、廊下のほうから「泥棒ーっ!」というけたたましい女性の声が聞こえてきました。声の主は4階の病棟に勤務する看護助手で、盗る瞬間を見たようです。
 カンファレンスの途中だったので抜け出せず追いかけることはできませんでしたが、犯人は人の多い外来のある1階には行かずに、2階の病棟から棟続きの人気の少ない所に逃げ込んだようです。そこはスタッフの更衣室などがあるエリアで、逃げ込んだ部屋の窓を開け、建物の裏側の駐車場につながる通路に飛び降りたところ、足の骨を折って動けなくなったようです。
 ちょうどその場所を勤務を終え車で帰ろうとしていた事情を知らない3階の看護助手が通りかかり、倒れていた男に車を停められ「乗せてくれないか。」と頼まれたものの不気味なので断り、病院の敷地の出口まで車を走らせた所で「不審な男を見なかったか」と男性職員に聞かれ「あそこに倒れていた」と伝えたためご用となりました。もし親切心を出して車に乗せたりなどしていたら、この看護助手を人質に取られるなどしてもっと大事になるところでした。

 捕まった泥棒は駆けつけた警察に渡されたものの足の骨が折れていたため、警察に行く前にその病院の整形外科で応急処置を受けることになったのですが、もし整形外科外来でこの処置がおこなわれていることを私が知っていたならばそこに駆けつけ、私の直属の上司でもある整形外科の部長に、「こいつの足、グイッとやってもいいですか?」とOKをもらい、警官の前で「こないだ3階の病棟でおれのポーチ盗んだのお前か?」と痛い目に遭わせてみたかったものです。(もちろん警察官からも整形外科部長からもOKなど出るはずがありませんが)
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