リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

でこぼこな頭

 老人の施設で仕事をしていると時々お年寄りの頭を撫でてあげたくなります。するとお年寄りの中に頭の形が結構でこぼこなかたがおられることがわかります。
 実は私の父も頭の形がひどいでこぼこでした。
 どうしてこのようなことが起こるのか、理学療法士の養成校の1年のときに解剖学で骨の勉強をしていてわかりました。

 ヒトは(人間以外のほ乳類の動物も同じかもしれませんが)母親の胎内にいるとき、頭蓋骨は一つの骨ではなく前頭骨・側頭骨・後頭骨などいくつかの骨に分かれていて、生まれたあとも骨が癒合(ゆごう・くっつくこと)しておらず骨と骨の間に「大泉門」や「小泉門」と呼ばれる穴が開いていて、骨が徐々に成長して穴がふさがり骨が癒合して一つの頭蓋骨になる、この骨が癒合する過程でうまくつながらないと頭の形がでこぼこした頭蓋骨になるというのです。
 このしくみがあるため、赤ちゃんは出産時に骨をうまく折り畳んで、母親の産道を通りやすくなることや、赤ちゃんの頭に触れるとまだ大泉門や小泉門が残存していて、ペコペコとへっこむところができることも学びました。

 お年寄りの頭のでこぼこに触れるたびに、父のことや、そのでこぼこの仕組みを思い出しています。
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