リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

山田太一さん②

 身体に起こる麻痺に、脳の障害された部位(場所)の違いによって「運動麻痺」と「感覚麻痺」があるように、ことばを使う機能が障害される失語症にも脳の障害部位の違いによって、ことばは理解できるのに発語が難しくなる「運動性失語」と、発語は問題ないのに言葉の理解が難しくなる「感覚性失語」があります。
(感覚性失語になったことのあるかたが書いた闘病記を読むと、日本語で話しかけられても外国語で話されているような感覚になったのだそうです。)
 運動性失語と感覚性失語の両方が同時に出現する「全失語」となる場合もあります。

 運動性失語の中にも、思ったことばが出てこない、思ったことばと違うことばや音が出てきてしまう、などいくつかのタイプがあります。
 言語のリハビリをおこなう「言語聴覚士」の制度が現在のようにできていなかった頃、私も何人かの失語症の患者さんを担当する機会があり、コミュニケーションがうまくとれなくて難渋したのですが、違うことばや音が出てきてしまうタイプの失語症の患者の経験はなく、どのような感じになるのかイメージがわかりません。

 先日も取り上げた作家の山田太一さんが今年病気になられた新聞記事を読むと、山田さんはこの言いたいことと違うことばが出てくるタイプの失語症もあったようです。
 発病後リハビリを続け、歩く機能は何とか回復したものの、言語の回復はまだまだのようで、教科書などで言われている歩く機能は回復が可能な人の場合3~6カ月で回復するものの、言葉は2~3年かけて回復することがある、というのが山田さんにも現れているんだなあと思いました。
 山田さんは「もうちょっと待ってもらえらば」と話されており、次の作品を楽しみにしたいと思います。
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