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リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

鍼(はり)治療①

 今年のプロ野球のペナントレースは広島とソフトバンクの優勝で終わり、クライマックスシリーズ直前となりました。
 優勝を逃し、さらにクライマックスシリーズにも出場できなかったチームの中では、その原因(責任?)の究明と来年に向けての戦力の整備が始まっています。

 今年の春、巨人の澤村投手が不調だったのが、キャンプ中にチームのトレーナーによっておこなわれた鍼(はり)治療によっておこった長胸(ちょうきょう)神経の麻痺によるものであるとして、球団が澤村投手に謝罪をしたという報道がありました。
 この件に関して鍼灸の治療団体から、「鍼治療では長胸神経麻痺は起こらないのではないか、鍼治療を誤解される恐れがある」として抗議がありました。

 この騒動を聞いて、すでに古い世代に属する私は、江川投手の引退のときの騒動を思い出しました。
 どうしても巨人に入りたい江川投手は「チーム間の戦力の均衡を図る」というドラフト制度の趣旨をないがしろにした「空白の1日」を使って巨人と契約し、1年目の選手はトレードできないという球界のルールがあるにも関わらず、ドラフトで正規に江川投手を指名した阪神との間でコミッショナーによる「強い要望」という不思議な裁定があり、小林投手と交換トレードするという犠牲者まで出して巨人に「ごりおし入団」したためにすっかりダーティーの印象が付いてしまいました。
 それほど大騒ぎして巨人に入団したのに、自分の速球が通用しなくなってきたらしいと感じた江川投手は、軟投派の投手に変わっていこうという選択肢はまったく考慮せず、今度は何が何でも引退したくなってしまったようです。
 日本シリーズの前に即効性はあるが選手生命を縮めるという「禁断のツボ」に鍼を打つという選択を自らの判断でおこなった(だからもう選手活動は続けられない)と江川選手が発表したことで、鍼治療に注目が集まりました。
 この時も鍼灸の団体から、「そんなツボはない」と抗議がありました。。
 結局これは江川投手の作り話だったのですが、このようなことがあるたびに鍼灸などの治療が疑惑の目を向けられ信頼性を損なわれかねない生け贄にさせられています

 この江川投手の引退騒動は私が理学療法士の養成校に入学するよりも前の出来事で、リハビリの専門家もまだそれほど多くはなく、プロ野球チームのトレーナーに理学療法士が入っているところもほとんどない時代でした。
 理学療法士がいても澤村投手のような事例が起こりましたが、江川投手の時代に現在のようにリハビリのシステムがもっと機能していれば、どのように変わっていたのかなあと思います。
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