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リハビリの世界の話を患者さんやそのご家族、またこれからリハビリに興味を持ちたいかたなど、リハビリの専門家ではないかたにも読んでいただけるようわかりやすいことばでブログにしてみました。趣味の話も少々。                    (旧タイトル・理学療法士板東蓮三郎の視点論点)

医師へ、理学療法士へ

いろいろな職業についていた人がその後、医師になることがあります。
 医師になる前は法律家だった人や警察官、僧侶だった人もいます。
 医師はそれだけ魅力的な職業です。
 理学療法士になった人の中でもその後医学部に行って医者になったという人を何人か知っています。私の理学療法士の養成校での1年先輩にもいます。

 理学療法士も、以前にマッサージ師だった人がより高い(多い)知識を求めて目指したり、スポーツ選手だった人が自身が治療を受けた経験から今度は後から続く人の身体を診ることができるようになりたいと目指した例もたくさんあります。

 薬剤師は、病院で仕事をしていると、自分たちのほうが検査技師や放射線技師、理学療法士などのリハビリ専門職よりも地位が高いと考えている人たちだと感じることが多くあります。
 実際、日本では昔、医師のことを漢方薬を扱うことができることから「薬師(くすし)」と呼んで地位が高いとされていました。

 薬剤師から医師を志して医師になった人もいますが、薬剤師から理学療法士になった人が何人かいます。「直接人に触れる仕事をしたい」というのが理由です。
 逆に「高い地位に就きたい」「薬に触れたい」と考えて理学療法士から薬剤師になった例を私は知りません。
 それだけ「直接人に触れる」仕事は魅力的なのだと思います。
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吹き戻し

 今訪問リハでご自宅に伺っているかたで在宅酸素療法のかたがいます。
(先日もここで取り上げたかたです。)
 酸素ボンベを転がしゴムチューブで鼻に酸素の補給を受けながらの歩行訓練をしていて、血中酸素飽和度が顕著に低下し呼吸苦が強く現れるため、当面呼吸訓練を中心におこなうことにしました

 吐く息に抵抗をかけるために「口すぼめ呼吸」を指導してみましたが、なかなかうまくマスターしてくれません。
 そこで「吹き戻し」を試してみることにしました。縁日などで売っている、ストローに息を吹き込むと先の紙が巻かれた部分がぴゅっと延びるやつです。
 この話をしたら奥さんが100均で吹き戻しを見つけてきてくれたので試してみました。100均のものは抵抗が弱く、すぐにぴゅっと延ばせてしまいます。それでも数回続けると効果がありそうでした。

 行きつけの楽器屋の店員さんから、管楽器を演奏する人の呼吸訓練用の吹き戻しがあることを少し前に聞いていました。(商品名「ロングピロピロ」、抵抗の違う2種類があり、抵抗の軽いものは定価1078円です)
 この商品の話もしてみましたが、このご家庭は生活保護を受けているので、あまり散財を伴うお話しを強くお勧めすることはできないと思っていました。しかし「1078円なら大丈夫だから」と奥さんがやはり近くのショッピングセンターの中の楽器屋さんで「ロングピロピロ」を見つけてきて買ってくれました。
 いま1日10回、ピロピロを延ばす練習をしてもらっています。

 今日日本テレビの「行列のできる法律相談」の番組を見ていると、兵庫県の淡路島に「吹き戻しの里」と言うところがあり、いろいろな種類の吹き戻しが作られていることを知りました。国内の吹き戻しの8割はここで作られているそうです。
 あのようなものを使って呼吸訓練に工夫を加えられたら、リハビリも楽しくできると思いました。

医療費の2割負担

 いま政府は、高齢者の医療費の自己負担分を1割から2割に上げようと検討しています。負担が増える高齢者からの反発は避けられません。

 高齢者の医療費の自己負担分は一時0割だったときがありました。
 私が理学療法士になって病院に入職のはその時期でした。
 「どれだけ(いろいろな診療科に)かかってもどうせただ(無料)だから、リハビリも受けていく」と言ってそれほど必要のないリハビリを希望されるかたが何人もいました。
 このような人がいるから医療費が膨大になってしまったとも言えます。

 もともと高齢者も3割負担だったのが、働けず収入がない高齢者を救済しようと自治体によって医療費の自己負担0割にするところが出てきて、政府も0割になるように動きました。
 景気がいいときに耳障りのいい話で選挙の票に結びつけようと3割から一気に0割などにするから、あとで今のような困った事態が起こるのです。
 「負担が少なくなるように3割から2割にしますよ。」と言って喜んでもらっていればよかったのです。
 いったん下げてしまったら、上げるのは大変です。

 団塊の世代が後期高齢者になる2025年に、健康保険制度が崩壊する可能性が指摘されています。
 理学療法士やマッサージ師がいまできることは、健康なうちから病気を遠ざけるための活動に力を入れて医療費を使わないようにし、健康保険制度の寿命を延ばすことなのですね。

便秘のマッサージ

 マッサージの学校で便秘の人におこなうマッサージを習いました。
 理学療法士の養成校では習ったことはなく、本でお腹の上をマッサージすることがあるのを読んだことはありましたが、実際に人に使う機会はありませんでした。

 実技室で2人1組になって、お互いに習った手技をかけあってみます。 講師から「人によってはすぐに便意が現れてトイレに行きたくなる人もいるので、そのときはすぐにトイレに行ってください。」と注意がありました。
 実際私と組んだ若い男の同級生は、マッサージを始めて少し経ったころから、「さっきから何回もおならが出ます。」と話していました。

 これはなかなか有効だな、と思い、訪問リハビリでうかがっている利用者さんで便秘の訴えのあるかた数人に使ってみました。

 しばらく便秘で苦しんでいるという65歳の女性は、違う曜日に同じ訪問の事務所からケアにうかがっている看護師から、
「板東さんにおなかのつぼを押してもらったらその後めっちゃ出た、って言って喜んでましたよ。どうやったんですか?」と報告が来ました。
 実際はつぼを押したのではなく、腸の走行に沿って便の動く方向に順番にお腹を押していったのですが、患者さんにとってはつぼを押してもらったと感じたようです。

 89歳のおばあちゃんはおこなうととても気持ちがいいようで、毎回、途中から寝息になりそれがいびきに変わります。あまり気持ちよさそうに寝ているので、そのたびに一通りのマッサージが終わってもしばらくお腹をゆっくりさすり続けて数分寝かせてあげます。

 こんな手技でそんなに皆さんに喜んでいただけるならば、喜んで毎回数分間お腹のマッサージをさせていただきます。

こんなものができたら⑬ 磁気カード化した健康保険証

 以前たばこを購入するのに「タスポ」というカードが必要という制度を作ったことがありましたが、ほとんど機能せず、いつの間にかなくなってしまいました。

 健康保険証を磁気カード化し、健康管理のために喫煙量を把握するという意味から、たばこの購入には健康保険証に記録を残すようにして、健康保険証がなければたばこを買えなかったりたばこの代金が2倍になるようにしたらいいのではないかと考えます。
 未成年はここでストップがかかりたばこを買えません。
 人のために自分の健康保険証を使って買ってあげれば、自分の喫煙量が多いという履歴が残り、受診時に不利な扱いを受けます。
 健康保険証がないと買えないので、生活保護受給者には専用のカードを作ることになります。
 そこまでする必要はないと考える向きもあるでしょうが、そうは思いません。これくらい積極的に健康管理に取り組むべきです。

在宅酸素療法④

 前回、私が訪問リハビリにうかがっている、在宅酸素療法を受けている利用者の男性のことをとりあげました。
 このかたのことでもっと驚かされてしまうことは、このかたの奥様の喫煙習慣です。

 奥様もヘビースモーカーで、親の影響で小学生のときから切らさずに喫煙習慣を続けてきているそうです。
 若いときは夫婦で紫煙をくゆらせていたようですが、ご主人に呼吸苦が現れて在宅酸素療法となり、少し歩いただけでも水中に引き込まれているような息苦しさを訴え、日々かつての喫煙習慣を後悔している様子を間近で見ていても、自身の健康にはまったく関係なく自分にはたばこは不可欠なものと考えておられるようで、奥様の喫煙習慣は変わることなく、やめようとは思わないようです。
 自分の健康が本当に損なわれない限りはわからないようです。

 たばこの常習性のなんと恐ろしいことでしょう

在宅酸素療法③

 私がいま訪問リハビリにうかがっているかたに、在宅酸素療法を受けている70代の男性がいます。
 酸素ボンベから供給された酸素を常に吸いながら生活をし、歩行時と入浴時には酸素の量を安静時よりも増やすよう医師より指示が出ています。
 一緒に歩行練習をするときには頻回に休憩をし血中酸素飽和度(SpO2)を計測し記録します。
 少し歩くととても息苦しそうになることがあり、SpO2を見ると80%近くなることもあります。(96%を切れば酸素は不足しており90%なら呼吸不全といえる状態です。)
 「こんなことしてたら呼吸発作起きちゃいますよ。」とお話しするのですが、「歩かないと足が衰えちゃうから」と頑張られてしまいます。
 やっと主治医からの指示の変更があり、運動強度をさげることになりました。
 当面歩行訓練は縮小し(デイケアにも行っているのでそちらにお任せし)、効率のよい呼吸ができるような呼吸訓練を中心にすることにしました。

 若い頃はお酒をガンガン飲み、たばこもガンガン吸っているのが自慢でした。お酒が入ればたばこの本数も増える状態だったようです。
 いまたびたび口をついて出ることばは、「こんな苦しい思いをするのなら何でもっと早くたばこを止めなかったんだろう。」です。
 若くて体力があり、人生がいけいけだったときにはたばこの害など頭の中に微塵も浮かばなかったようです。
 町を歩くと喫煙スペースでないところで、寸暇を惜しむようにたばこを吸っている人を見かけます。「屋外で吸うことに何か文句あるのか。」という態度で吸っています。このような人たちに将来呼吸で苦しまないように何とか早く害に気づいていただきたいものです。
つづく

またたばこの話

 昨日高校時代の同級生が経営する料理店で高校のクラス会が持たれました。45人の同級生のうち16人と担任の先生が集まる盛況な会でした。

 ここの店主の同級生は健診を受けて肺ガンが見つかり、今年の夏、片肺の全摘手術を受けたそうです。摘出した肺の写真を見せてくれ、赤い肺の中ほどに黒い部分があり、さらにその真ん中にガンがくっきりと白く見えました。
 医師の説明では「ガンは完全に取り切れ、転移もない」そうです。
 「糖尿病があるために術後の抗ガン剤治療はメリットよりもデメリットのほうが大きくなる可能性があり、また転移もないことから、3か月ごとにフォローすることにし、抗がん剤による化学療法や放射線治療はしないことになった」のだそうです。
 全摘をするほどの手術なのに本当にそうなのでしょうか。

 私たちが同級だった高校1年のときにはすでに彼はたばこを吸い始めており、一度見つかって学校を停学になったこともありました。中学3年だった15歳から吸っているそうです。
 今回の手術を機会にたばこを止めたのかきくと、1度止めたものの止めたことで体重が20kg増えてしまい、太ることは健康に良くないと考えてまた吸うことにしたのだそうです。何が本当に健康に悪いのかわかっていません
 昔からとてもやんちゃな人で、高校当時の私にとっては彼はいじめっ子でした。 彼にとっては単なる悪ふざけのつもりなのでしょうがたびたびいじめられ、人間扱いされた記憶がありません。
 そんな彼ですから私がいま健康の話をしても受け入れる人ではありません。残念です。

皇室

 新しい天皇陛下のご即位をお祝いするパレードがありましたね。
 浩宮さま(天皇陛下)とは同年輩なのでとても親しみを感じます
 私はテレビでパレードを見ながらお祝いしました。

 今まで数回、皇族がたを近くで拝見する機会がありました。
 1度めは私が小学校6年か中学1年のとき、東京の新宿にあった厚生年金会館でおこなわれた、救らいチャリティーのベートーベン第9交響曲の演奏会(2年続けて行ったのでどちらだったか記憶が定かではありません)、皇太子殿下ご夫妻(現上皇陛下ご夫妻)と浩宮様(現天皇陛下)がご臨席になられました。
 私の席は貴賓席のすぐ近くだったので、間近で拝見しました。

 2度めは大学を卒業して社会人になった20代のころ、毎年お正月に大学時代の友人2人と会うのが恒例で、集まったときに急に「皇居の新年一般参賀に行こう。」という話になり、皇居に行きました。
 最近では一般参賀に参列するのもひと苦労の盛況ぶりですが、このときはすぐに宮殿前庭に入ることができました。
 昭和の天皇皇后両陛下、皇太子殿下(現上皇陛下)ご夫妻、浩宮様(現天皇陛下)、礼宮様(現皇嗣殿下)、紀宮様、常陸宮様ご夫妻、高松宮様ご夫妻、三笠宮様ご夫妻とたいへん豪華な一般参賀でした。
 このとき私たち若者3人が宮殿前庭に入ってきたので、警戒した警察は無線機のイヤホンを耳に付けた私服警官を私たちのすぐ後ろにぴったりつけていました。気分は悪かったですが、一般参賀が終わった後わざと大声で「来れてよかったなあ。」と嬉しそうに話してやりました。

 3回目は、上野の東京文化会館の小ホールで行われるコンサートを聴きに行ったとき、コンサートの前に2階のレストラン「精養軒」で食事をしていたときに、大ホールでのコンサートを鑑賞された当時の天皇陛下(現上皇陛下)ご夫妻と紀宮様がお帰りになられるところでした。
 ガラス張りの2階から天皇ご一家を見下ろす形になり、係りの人が「ガラス越しに陛下を見ないでください。」と言いに回っていましたが、そんなもの守る人は誰もおらず、多くの人がガラスにへばりついて陛下を見送りました。上から見おろすなんて昔なら「不敬罪」です。

 4回めは今年の1月、勤めていた老人ホームのすぐ下の道をまだご在位中だった天皇陛下(現上皇陛下)ご夫妻が通られました。
 老人ホームのお年寄り数人を車いすに乗せ、寒くないように毛布でくるみ、道の側の歩道に並んで車列をお待ちしました。
 陛下の乗られたお車は私たちの前で徐行され、窓を開けて応えてくださいました。ほんの3mほど先で美智子皇后さまがほほえんで手を振ってくださり、とても温かい気持ちになりました。 
両陛下

 日本国民はみんな、皇室が好きですね。
 来年のお正月の皇居一般参賀には行きたいと思うのですが、今はご皇族を見たい人が多すぎて、無理かもしれません。

花と犬・猫

 新聞の投書欄に、家に猫が来たおかげでそれまでバラバラだった家族に話題が生まれ1つにまとまった、という話が載っていました。
 犬や猫などのペットには、家族の一員となって家族をつなぐ強い力があるようです。

 子供の頃から(いえ、大人になっても)、母に「たまには庭の花(の世話)手伝ってよ」と言われても、花などの園芸が好きではない私は、「ざけんじゃねー。」などと悪態をついていつも協力しませんでした。
 小学校の理科の教科書に出てくる花の名前でも、チューリップ・アサガオ・ヒマワリのような有名なものはわかっても、ダリア・ヒヤシンスなどとなるともうお手上げで、本当に花が嫌いでした
 私が手にした園芸に関する本に「庭の草花の世話は家族に共通の話題をもたらし家族協力のための絶好のアイテムになる」というようなことが書いてありました。まるで上記のペットのようです。
 花が好きな人にとってはそうなのでしょうが、花が嫌いな者にとってはこれは迷惑な話で、「この著者は何もわかっていないなあ。」と思っていました。
 (この説でいくと、逆に犬猫が嫌いな人にとっては「ペットは家族をつなぐ最高のもの」などという考えは迷惑な話なのでしょうか。)

 そんな私が理学療法士になってから、リハビリテーション室の窓の外にカンナやサルビアなど以前なら興味がなく名前もわからなかった花を植え始めました。
 目的は部屋の前を真っ赤にして患者さんにあっと言わせ、喜ばせたかったからです。
カンナ 3回前のと同じ写真 クリックして大きくしてご覧ください

 面倒な世話は好きではないので、植えっぱなしにして放っておいても勝手に咲いてくれるような花ばかり、しかも咲いている期間が長くて楽しめる期間が長いものばかりです。
 こんなことをやっているうちに少しずつ花の名前も覚えてきました。

 まだ花を十分「好き」と言えるまでにはなっておらず犬・猫のほうが好きですが、「嫌い」を克服するのには患者さんを驚かせたいというような動機が必要だったのです。

ビルを持っていた患者さん

 私がリハビリ助手として最初に入職した病院での、一人の男性の脳卒中患者とのやりとりを印象的に覚えています。
 このかたは投資家をされておられたかたで、投資をした会社はたまたま私が住んでいる地元に大きな工場を持っていた工作機械メーカーだったそうです。
 その会社を投資対象にしようと考えて工場を見学すると、社員の態度や工場の整理整頓の様子がとてもよく、「この会社は伸びる」と確信して大きく投資をしたところこの読みが当たり、彼は自分のビルを持つことができるまでになったそうです。
 私の上司が「そのビルは今どうしてるの?」ときくと、「建っていた場所が川の近くで、堤防を作るために国に取られて壊されちゃった。道路の拡幅工事と違って河川管理はやらないと多くの人が被害を受けちゃうから絶対なので、待ったなしに取られちゃうんだ。」という話でした。

 先日の台風は、各地に水害をもたらしました。
 東京・世田谷の二子玉川では、いい景色が見えなくなり景観が悪くなるから堤防を作るな、と言われて堤防を作れないでいたその場所から浸水し多くの被害が出たようです(この話には事実と違うという説もあるそうですが)。

 今回のように大量の雨が続くような場合のことを考えて国が河川管理をし、上記の患者さんのように不動産まで取られてしまう場合もあるのに、なぜこの堤防は積極的に造れなかったのだろうとふしぎに思いました。

右利き社会

 先日学校の講義で、ドライバーでおこなうようなねじ回しは、圧倒的に多数派である右利きの人が力を出しやすい右回しでしめるようにできている(右手での回外動作でしめるように)と習いました。

 トイレでの洗浄機能を操作するスイッチは、壁にスイッチボードを取り付けている場合を除き、便器の右側についています。
 このことについて毎年秋に東京ビッグサイトで開催される「国際福祉機器展」の会場でトイレを出展しているメーカーの説明員の人に聞いてみたことがあるのですが、左利きの人に配慮した洗浄トイレの左スイッチを出す予定はないそうです。

 駅の自動改札の定期券をタッチするところや切符を挿入するところはすべて右側になっていて、すばやく操作したくても左利きの人が右手でおこなうには不利だと、以前新聞に載っていたことがありました。

 先日歯科を受診したときのことです。
 患者が治療を受ける診療台ではその左にうがいをする装置があり、歯科の先生は、患者の右側から治療機器を使って治療をしています。
 私のかかっている歯科では診療台から見上げた位置にディスプレイがあり、DVDで映画が流されています。先日は「Mrビーン」がかかっており、ビーンがちょうど歯科で診療を受けている場面でした。
 少し古い時代設定のようでしたが、やはりそこでも診療台と回りの位置関係は同じで、古今東西を問わず歯科の診療のポジションはかわっていないようでした。
 そのことを歯科の先生に話してみると、「私の歯科大の同級生に左利きの人がいたがやりにくそうで、それでも他に方法がないのでなんとか右手で治療機器を使えるように練習していた。」と話していました。

 野球では左利きの人は有利だと言われることがあります。
 私の子供時代、巨人の王選手や先日亡くなられた金田正一投手が活躍されており、彼らにあこがれて左手で投げられるようになってみたいと思いましたが無理でした。
 右利きの人が脳卒中で右麻痺となった場合に利き手交換をおこないますが、このように他に方法がないような状況にならないと、左手でいろいろなことをおこなう練習は続きません。

 逆に言うとそれだけに左利きの人はいろいろな場面で不利な扱いを受け、苦労されていることがわかってきます

虫も学習

 昔勤めていた病院で、リハビリテーション室の前の土手でカンナなどの花を株分けして育てていました。(ごめんなさい。JRさんの土地です。)
カンナ

 あるとき私が花の世話をしようと外に出て行くと1匹の蜂が私を執拗に攻撃してきました。花の中のどこかに蜂が巣を作ったようです。私は蜂に刺されるのが怖くて花に近寄れません。
 翌日も同様に襲ってきました。蜂にすれば「また来やがったぜ。」と思ったのかもしれません。私はいったん部屋に戻り、殺虫剤を手に外に出、その1匹めがけてスプレイしてみました。すると蜂は逃げ、2度と襲って来ませんでした。「あいつは殺虫剤を撒くから危ない。」と蜂は学習したようです。
 それでもしばらくは、蜂の巣がどこかにあるかもしれないから、と花の世話には出られずにいましたが、JRの工事の人が来たときに私がそのことを伝えると巣を見つけたようで、がんがん殺虫剤を撒かれていたようなので、蜂は巣まるごと全滅してしまったようです。ちょっとかわいそうな気もしました。

 先日新聞の科学欄の記事で、蚊はヒトの血を吸おうとしてパチンと叩かれそうになってうまく攻撃の手を逃れられた場合、攻撃したヒトのにおいを「学習」してもう襲って来ない、というのがありました。
 何回も懲りずに血を吸いに近づこうとする蚊がいることを経験的に知っており、にわかには信じられない内容でしたが、「虫も『学習』するんだ」と印象に残る記事で、蜂のことを思い出しました。

デッサン

 前にここで絵の好きな患者さんに「私は絵を描くのがへただ。絵を描くのは嫌いだ。」と話すと「それは描いてみないから。」と何回も言われた、という話を書きました。(8月6日付「絵を描く②~描いてみないから~」)

 先日、明石家さんまさんがMCをし東大生を取り上げる番組で、その日は数人の東京芸術大学(芸大)の学生が出演していました。
 音楽や美術の勉強にとてもお金がかかるという話題で、美術学部を受験する人はほぼ全員、受験前に美大予備校を利用するそうですが、その予備校に通うのにとてもお金がかかる、という話でした。
 番組が予備校を訪問すると多くの受験生が石膏像をとても上手にデッサンしていました。
 予備校の講師に「ここには相当上手な人が入学して来るのか?」と質問すると、1人の学生の入学時とレッスンを繰り返した後のデッサンを見せ、「そうではない。入学したときはみんな上手ではないが、デッサンを続けるとうまくなる。」話していました。
 確かに入学時のデッサンはあまり上手ではなく、その後のデッサンの積み重ねで着実に上手になっていくようです。

 そう考えていくと、前に患者さんが話していたように、「描いてみれば」上手になるのは本当なのかもしれません。
 しかし私は被写体に向き合ってじっくり絵を描くというのはとても面倒に感じて、全然好きになれません。絵を描くのが嫌いなのはただ単に私の面倒くさがりの性格に由来するもののようです。
 他のことでは私は面倒くさがりではないと思うのですが、やっぱり絵を描くのは面倒くさいのです。

小便器の補助バー②

 先日小便器の補助バーを取り上げましたが、先日とてもよく考えられた便器と補助バーを見かけました。

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 これなら安心して横バーに胸を当てて寄りかかることができ、両足の間に便器の下部が入ってきているので飛び散らかすことなく用を足すことが出来ます。
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